LOGO 十代女性のQ&A


最近、当院への中学生・高校生・大学生などの若い女性受診が増加し、さまざまな相談に応じております。この中から割合に多い疑問や質問について、順次Q&A方式で本ホームページにて公開いたします。

Q9:新しい緊急避妊薬が発売されたようですが?

Q8:HPV検診とはなんでしょうか?またワクチンがあるようですが?

Q7:ピルには避妊以外の効果(副効用)があるそうですが?

Q6:膣炎を繰り返していますがどうしてですか?

Q5:若い人の間に性感染症(STD)が拡がっていると言われていますが?

Q4:月経前症候群(PMS)とは何ですか?

Q3:緊急避妊法について知りたいのですが?

Q2:14才ですが、最初の生理の時から生理痛が続いています。

Q1:産婦人科という名前では受診しにくいのですが?



Q1:産婦人科という名前では受診しにくいのですが?
当院では開院以来、女性の一生すなわち受精卵の時代から老年期までの女性の一生を対象とするクリニックを目指しており、「女性診療科」と名のっておりましたが、これは正式に認められた名称ではありませんでした。しかし、2006年1月に総務省の調査で女性診療科を支持する声が大きかったとのことで、実態に合わせて、「女性クリニック」などの名称を使えるようにと見直しを厚生労働省に要請したとのニュースがあり、いずれ女性診療科が一般的になる可能性もあり、本院のように脱産婦人科を目指すクリニックも増加すると思われます。



Q2:14才ですが、最初の生理の時から生理痛が続いています。
一般的に成熟女性での生理痛の原因は、現在では子宮内膜症が多いのですが、中・高校生の場合には勿論、子宮内膜症もありますが、それよりも子宮がまだ十分に発育していないため、生理中の子宮収縮が強いため痛みが多いようです。中には子宮の形が悪い(重複子宮など)ことにより、月経血が出にくいために痛みを感じる方もあり、専門医と相談すれば解決することが多いでしょう。最近では、低用量ピルが多種類あり、自分に合うもの(1相性や3相性など)を探せば痛みはもとより、生理は順調になり、にきびなども改善されることが多く、多用されております。



Q3:緊急避妊法について知りたいのですが?
morning afterとも言われ、従来欧米ではかなり広まっていた方法ですが、最近日本でも段々と拡がりつつあり、日本家族計画協会のホームページで、その実施クリニックが示されております。方法は、性交があった時より72時間以内に2錠の中用量ピルを服用し、さらに12時間後に2錠を追加服用し、2週間以内に出血があれば避妊に成功したことになります(2週を超えて出血する場合もあります)。なぜ効果があるのかは、100%解明されたわけではありませんが、卵が子宮につく(着床)のを抑えるのではないかと言われています。ホルモン剤ですので、必ず医師の指示のもとに用いなければなりません。また、成功率も95%位で、妊娠を100%ブロックできるわけではありませんので、自分勝手な使用を行なってはなりません。



Q4:月経前症候群(PMS)とは何ですか?
月経が始まる前の時期、いつもと違うさまざまな不快症状が起こることです。「頭が痛い」「腰が痛い」「いらいらする」「落ち着かない」などの症状が、月経の3〜10日前ほどから現れ、月経が始まると同時に症状が消失します。仕事や学業のストレスが強いほど、症状が強くなる率が高くなるとも言われています。排卵後に症状が現れてくるのは、排卵後に出現する黄体ホルモンと全体をコントロールしている女性ホルモン(エストロゲン)のアンバランスが背景にあり、特に浮腫(むくみ)は黄体ホルモン作用が主に関係しています。治療は黄体ホルモン補充や、水分代謝調節作用のある漢方薬や、ストレス防御作用のあるセロトニン系の薬などを使うことが行なわれます。個人差が大きいので、やはり症状にあった治療を医師とともに考えましょう。



Q5:若い人の間に性感染症(STD)が拡がっていると言われていますが?
STDとはセックスによって感染する病気です。性のスタイルがオープン、低年齢化することで、その数は急増しています。最近多い病気は、
  1. クラミジア:
    最近若い人の間に急増しており、感染1週間位で、黄色して粘りのあるおりものや、下腹痛、排尿痛があることが多く、全く症状を感じないこともあります。症状の進行でお腹の中へ拡がる⇒すなわち腹膜炎や卵管炎などをおこし、不妊症に将来結びつくことがあり、また妊娠しても流産や早産の原因となることもあります。

  2. 性器ヘルペス:
    ヘルペスにはT型、U型があり、最近ではオーラルセックスでT、U型の住み分けがなくなってきたとも言われます。感染すると3〜7日で外陰部に軽いかゆみから、赤い水疱ができ、痛みや発熱を伴います。これがつぶれ潰瘍になると激しい痛みや入院を要することもあります。ヘルペスは再発を繰り返し、長引くことも少なくありません。

  3. 尖形コンジローム:
    HPVというウィルスによりますが、子宮頸癌の発症との関係も言われており、感染後3週〜3ヶ月で小陰唇や肛門の周りに赤いやわらかいイボができ、次第に数も増えていきます。
その他AIDSや淋病、梅毒など多くの性病があり、放置により治療が不十分な時には一生にわたって苦しめられる事も少なくありません。また流産や不妊症などの原因にもなるため、女性にとって不利でリスクの高いのがSTDです。パートナーを含めて治療が必要で、必ず医師の指導と治療をきちんと受けましょう。STDは予防が最も重要です。(セーフティセックス)



Q6:膣炎を繰り返していますがどうしてですか?
膣内や外陰部に発生する感染症で、多くの種類があり、それに応じた治療が必要です。また、STDに合併することも少なくありません。代表的な膣炎として、カンジダ膣炎、トリコモナス膣炎があり、カンジダはカビの一種である真菌によるもので、繰り返しやすくかゆみが強く、豆腐のカスのようなおりものがあることが地区長で、通常の抗生剤は無効です。また再発を繰り返す時には消化管などにもあることがあり、全身的な治療が必要のこともあります。一般的に自分の抵抗力の落ちたとき(疲労や風邪を引いて免疫能の低下したとき)などに拡がりやすいので、日常の予防が大切です。



Q7:ピルには避妊以外の効果(副効用)があるそうですが?
ピルは正しく使用すれば99.7%の避妊効果がありますが、日本での使用率は1.9%(ドイツ58.6%、オランダ49.0%)極端に少ない。また避妊以外に生理痛や貧血の改善が50%以上にみられ、ニキビなども消え、長期服用で子宮体癌・卵巣癌・乳腺症などが減少するため、欧米では中高校生に対しても広く投与されています。一方、従来からピルで体重が増加するとか、乳癌になりやすいといわれることがありますが、この因果関係も低用量ピル(女性ホルモン量を1/4くらいまで下げたピルで日本でも数年前より使用され始めた)では認められていない。現代では「 月経が始まった女性は信頼できるドクターに月経に付随する症状への対応や、長期的に考えられる疾患リスクに対する対応をする」時代になったと言える。ただし、喫煙とピルは禁忌ですので、必ず禁煙して服用してください。



Q8:HPV検診とはなんでしょうか?またワクチンがあるようですが?
HPVとはヒトパピローマウィルスの略です。現在、20〜30歳の女性が死亡するとすれば、その最大の原因は子宮頸癌(子宮の入り口部分の癌)です。そしてその子宮頸癌の原因の98%は性交渉によるHPV感染が引き金と判明してきました。ただ、このHPV感染すれば、すべてが癌になるわけではなく、将来この感染が引きつづいていた場合に危険があるわけで、一過性で消失する例もあります。このHPVは保険では検査できませんが、一度検査をして陰性なら2、3年はOKですので、一度チェックを受けておくと安心です。また欧米ではすでにこのHPV感染を予防するために、12歳時にワクチンを公費で行なう国も出てきており、日本でも治験が行なわれています。
2009年12月よりこのワクチンが接種可能になりました。また一部の自治体ではすべて公費での接種が可能となっています。出来るだけ早めのワクチン予防を行なうことをおすすめします。



Q9:新しい緊急避妊薬が発売されたようですが?
Q3にある、いわゆる女性ホルモン混合剤(ピル)の他に緊急避妊専用の経口薬(モーニングアフター)が発売されました。これは従来の薬と異なり、エストロゲンという強力な女性ホルモンを含みます。プロゲステロン(黄体ホルモン)のみで、吐気などの副作用が少なく、また1回の服用で済みますが、効果が低く(80%)、値段が高いのが問題です。



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