LOGO 学会活動

当院では、臨床上の種々の工夫などについて、その成果を学会で発表し、多くの人たちの意見をいただくように努力しております。平成15年度以降に発表した講演について、その内容を含めて解説し、ここに示してあります。現在わたしたちのクリニックがどのような方向で治療をしているのかの一端がこの中から理解していただけると考えております。


不妊関係の学会活動へ

更年期関係の学会活動へ



不妊関係


第127回日本不妊学会関東地方部会
卵活性化障害と考えられる受精障害の1例

(平成15年2月15日;昭和大学)
現在、最も治療困難な、顕微授精(ICSI)を行っても受精しない症例に対して、カルシウムイノファーを用いて、人為的に卵を活性化させ、受精に成功した例の報告です。

第129回日本不妊学会関東地方部会
抗酸化物質(イソフラボン)の子宮血流量に及ぼす影響

(平成16年2月14日;順天堂大学)
子宮血流量が減少していると、妊娠の成功率は低下しますが、そのような例に対して、アグリゴンイソフラボンの抗酸化力(体のさびを防ぐ物質)を利用し、血流改善⇒子宮内膜厚を良くして、妊娠率を上げる試みです。

第130回日本不妊学会関東地方部会
乏精子・精子無力症に対する
抗酸化物質(アグリゴンイソフラボン)の投与効果

(平成16年6月19日;さいたま市)
男性不妊、特に精子が少なかったり、動きが悪い症例には、米国では種々の抗酸化物質投与によって、改善させようとの臨床試験が多く行われている。今回私たちも抗酸化物質であるアグリゴンイソフラボン投与によって、これらの症例の精子所見の改善を見た。

第49回日本不妊学会
インシュリン抵抗性を有する排卵障害例への
メトフォルミン投与効果

(平成16年6月9日;旭川市)
いわゆるPCO(多のう胞性卵巣)の患者さんには肥満やインシュリン抵抗性(体質的にインシュリンが効きにくい)現象があり、これらの症例にインシュリン抵抗性改善薬(メトフォルミン)を投与することで、排卵しやすくなり、妊娠例も増加した。

第49回日本不妊学会
子宮血流不全・子宮内膜発育不全を伴うIVF−ET例への
バイアグラ膣錠投与は有効か?

(平成16年6月10日;旭川市)
現在、培養技術上昇によって、受精卵は質も上昇し、着床率も徐々に上がっているが、卵を受け取る方の子宮内膜が悪いと着床しにくいと考えられ、これらの症例に男性のED治療薬(バイアグラ)の膣座薬を利用して、子宮血流量、子宮内膜厚を上昇させ、妊娠率を高めることを確認した。

第5回日本内分泌学会関東甲信越支部学術集会
インシュリン抵抗性と排卵障害

(平成17年2月29日;宇都宮市)
インシュリン抵抗性を持つ無排卵の患者さんは多いが、それと肥満、内臓脂肪との相関はまだ不明点が多い。内分泌・代謝学の面から、この点について検討し、肥満が子宮血流量の低下を起こすことを示した。

有壬会東京支部連合会総会及び第38回文月会
不妊治療の軌跡と現状、一特に最新の生殖補助医療(ART)について

(平成17年1月22日;アルカデア市ヶ谷)
不妊治療は1978年の英国での第1例ヒト体外受精の成功にはじまる。院長:佐藤芳昭は、このころから一貫して不妊治療(ART)に携わってきた。この経過と臨床の実績を追いながら、現在の最先端のARTについて話題を提供した。

第132回日本不妊学会関東地方部会
不妊カウンセリングに困難を感じた習慣性流産(均衡型染色体異常)の2例

(平成17年6月11日;東京歯科大(水道橋))
現在、受精卵診断が社会的に問題となっているが、欧米で最も適応が多いのが、この習慣性流産の原因の一つである母親の均衡型の染色体異常(これは病気ではない)が、胎児の染色体に移行し、それが原因で不育となる症例である。しかし、日本では現在ではまだ受精卵診断が一般的に認められないために、患者さんの不安と苦痛は大きい。この点について、2例の経験例からその必要性について検討した。

第371回日本産婦人科学会神奈川地方部会
Laser assisted hatchingによる孵化促進法の成績

(平成17年7月2日;川崎産業会館)
現在、IVF-ETで妊娠率が30%台と低いのは、着床に問題があると考えられ、それを促進する目的で、AH(孵化促進法)が行われる。
従来はタイロードという酸や、機械的に卵の一部を薄くする方法が行われているが、今回は最新式のレーザー光線でAHを行う方法を検討した。透明体が厚い、高齢卵、凍結卵などの着床条件の悪い症例に対してレーザ光でAHを行って、その結果は対照とほぼ同じ妊娠率を得た。着床を促進する方法として、レーザーによるAH(LAH)は十分に使用できると考えられる。

第23回受精着床学会
不妊カウンセリングが困難な症例について

(平成17年8月5日;大阪)
受精卵診断が日本では今のところほぼ不可能なため、母親側に転座(均衡型)がある受精卵には異常があるものと、正常のものがあり、異常卵を戻した場合再度流産に終わる(習慣性流産)。体外受精で2度胎児死亡を経験した、このような症例が再度IVFにチャレンジし、双胎(2卵性)となったが、1児は10Wで死亡、残る1児は超音波上は異常なく15週を過ぎたので、公的病院での出生前診断を希望したが、中絶を前提での診断はしないと拒否された例を通して、不妊カウンセリングの限界について述べた。

第18回神奈川母性衛生学会
医師が行う不妊カウンセリングの経験

(平成17年2月5日;関内ホール(横浜))
現在、不妊症患者さんへのカウンセリングの必要性が言われているが、本当に心理的な悩みがその中心を或しているのか否かを、私たちが1年半にわたって行った当院での不妊カウンセリングの結果より総括した。患者さんの相談内容は医療内容をよく知りたいとの相談が多く、心因的相談は少なかった。深刻で適切なアドバイスがなかなか出来ないのが、習慣性流産の染色体異常例で、この面での充実の必要性を述べた。(この演題は本学会の学術奨励賞に選ばれた)

第12回セント・ルカセミナー
女性の健康と血流

(平成17年8月28日;大分)
大分県の著名な不妊治療施設であるセント・ルカクリニックが、例年開院記念として行っているセミナーにおいて、当院院長が長年興味を持っている女性の健康と血流が、不妊治療や更年期障害と結びついていることを、従来の基礎的なホルモンや活性酸素測定成績などから示し、さらにそれらを基にしての、臨床的なデータについてを詳しく説明し、多くの先生方から質問を受けました。座長を私の学問の友人である大分大学産婦人科の宮川勇生名誉教授にしていただき、またゆっくりと個人的にも思い出話ができた心温まるセミナーでした。

第19回神奈川母性衛生学会
喫煙と体外受精成績

(平成18年2月4日;横浜)
日本では、男性医師の21%、女性医師の13%、看護師の25%に今でも喫煙経験があるといわれています。そんな環境下では、不妊症の夫婦でも多くの喫煙者が存在することが想像されます。2005年1月より12月までの間に、当院で体外受精、顕微授精を受けた378例のカップルに対して、アンケート聞き取りを行って、体外受精・顕微授精時の卵質や妊娠を検討した成績を発表しました。日本人を対象に、このような多くの症例検討は少ないようです。成績は、不妊Q&AのQ35に示しましたが、女性が喫煙するときの妊娠率18%、最近まで喫煙していた群28%、喫煙経験なしまたは6ヶ月以上前に禁煙した群37.2%と明らかに喫煙は体外受精成績を下げており、男性の精子所見からも重症な乏精子例は喫煙者に多く、特に顕微授精となる症例と喫煙率は明らかに相関をしております。更に詳細な結果は6月の不妊学会関東地方部会でも発表予定です。

第50回日本不妊学会
アンタゴニストは体外受精の卵質を改善するか?

(平成17年11月;熊本)
昨年の旭川に引き継がれて、今年は熊本市での日本不妊学会50周年記念大会での発表でした。今、世界的には体外受精の卵巣刺激コントロールには従来の点鼻薬であるアゴニスト(ブセレキュア、スプレキュア)などに代わり、効果の確実であるアンタゴニスト(セトロタイド、ガレルレックスなど)が用いられることが多くなっています。日本ではまだ臨床に使われていませんが、一部の施設では、すでにアンタゴニストが主流となりつつあります。当院でも約3年前より厚生労働省の許可を得て、セトロタイドを輸入し、希望の患者さんに使用しており、体外受精の成績を従来のアゴニストと比較し、アンタゴニスト方の優位点を検討した。アンタゴニスト使用により、採卵数、受精卵数などに変化はなかったが、良好卵割合と妊娠率は上昇し、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発生は減少しました。体外受精の刺激周期で、アゴニストで失敗した例で、アンタゴニストの使用は有効と考えられます。

第134回日本不妊学会関東地方部会
喫煙習慣が卵質・妊娠率に及ぼす影響−体外受精での検討−

(平成18年6月24日;高崎シティギャラリー)
喫煙は健康に害を与えていることは多くの研究がある。しかし、日本では体外受精を受けるカップルをペアにして喫煙の影響を調査した報告はほとんどない。当クリニックで1年間に採卵を試みた約500例のカップルについて採卵前に直接看護師が聞き取りアンケートを本人・夫について行って、その後の採卵数・受精卵の数と質・妊娠成立の有無などについて検討した。興味あることに喫煙は明確に体外受精の全ての成績に関与しており、特に夫婦ともに喫煙習慣のある場合は、成績が最低であった。しかし、6ヶ月以上の禁煙歴があれば、その成績はかなり回復し、不妊カップルにとって、生活習慣の中でも禁煙が特に重要であることが示された。

第8回大島クリニック公開講座
不妊学級−最近の不妊症治療−

(平成18年4月1日;上越文化会館)
新潟県上越市で体外受精による不妊治療を行っている大島クリニック(大島隆史院長)の開院記念公開講座で、当院で行っている不妊学級の内容・概要について説明し、当地の患者さんから相談を受けた。上越市はかなり前より、市単独で不妊治療への助成を行うなど、行政当局も少子化対策の手段の一つとして、不妊治療に積極的であり、また患者さんからもカップルで熱心な質問を多く受けた。ちなみに大島院長は新潟大学時代にともに不妊内分泌の研究班で一緒に働いていた仲間で、新潟県内でも積極的に不妊治療に取り組んでいる来るニックです。

第51回日本生殖医学会
低刺激周期採卵
((クロミフェン採卵周期)時での卵胞液中抗酸化力、
酸化ストレス度の測定意義)

(平成18年11月9−10日;大阪)
通常の体外受精では、大量のhMGで刺激するためr、卵を育てるための卵胞液中の環境も正常とは異なっている可能性もある。一方、現在のヒトの廊下や癌化などには多くの抗酸化力と酸化ストレスのバランスが崩れた時におこる事が判明しつつある。そこで、今回は正常の周期に割合近いクロミフェン採卵時に採取した卵胞液中の酸化ストレスと抗酸化力を測定して、卵の質や受精の有無、妊娠との関係などについて、50例について検討した。その結果から、妊娠した4例は対象例の平均線(平均値)の上に存在したが、採卵を試みたが、卵胞中に卵が存在しなかった空っぽの卵胞(empty follicle)4例では明らかに酸化ストレス度が上昇しており、採卵前の卵の質や発育には活性酸素が何らかの役割を果たしている可能性があると考えられる。

第135回日本生殖医学会関東地方部会
体重、特に肥満が体外受精・胚移殖に及ぼす影響-体組成分析より-

(平成19年2月10日;国立成育医療センター)
BMI25以上の肥満や肥満症では、内臓脂肪量も多く、排卵障害の程度も高かった。体外受精・胚移殖時でも同様であり、特にBMI30以上ではその傾向が強かった。
男性の精子減少症も肥満とともにその頻度も上昇し、男女ともに不妊症患者にとって肥満の予防や治療が効果があると報告した。

第136回日本生殖医学会関東地方部会
低刺激周期(クロミフェン採卵)での採卵時血中E2,P4値は
受精・着床の予測値となりうるか

(平成19年5月19日;独協医大;栃木県)
クロミフェンやフェマーラなどの低刺激周期採卵時に血液のホルモン測定を行って、この値が以後の受精、着床などとどのような相関を持つか検討した。
採卵時にすでに黄体ホルモン(P4)がすでにあるレベル(4ng/ml)上昇した例では卵質の低下、採卵数0など、早発排卵の傾向が多く、特に40歳代に多かった。

第380回日本産婦人科学会神奈川地方部会
低ゴナドトロピン性無精子症に
r-FSH治療後ICSIにて妊娠に成功した一例

(平成19年11月11日;小田急センチュリー)
男性不妊の治療は一般的に困難であることが多い。特に静止画一匹も存在しない無精子症ではその治療に困難を感じる例が多い。これら無精子症の中で、下垂体ホルモンの低下(FSH、LH)を示す症例は、最近純粋なFSR(リコンビントFSHと言う)が注射で手に入るようになり、しかも健康保険で使用可能、自宅で自分で注射ができる製剤が発売された。今回は、これを用いて無精子症の弾性を治療し、出現した精子を数回凍結保存して顕微授精を施行。2回目のトライで妊娠に成功した例を報告した。従来はTESE(不妊Q&AのQ12参照)でしかできなかった患者に手術的採取をしない注射治療で精子を出現させ妊娠に成功した。これで男性不妊の治療もまた一歩進歩したとも言える。

第20回神奈川母性衛生学会
肥満の体外受精・胚移殖成績に及ぼす影響

(平成19年2月7日;関内ホール)
不妊治療にあたり、男女共に肥満があると、その成績が悪くなることが知られている。当院で平成18年度中に行った体外受精(含顕微授精)約450例に対して、女性・男性の体重指数(BMI)を測定し、その後に行ったIVFの成績と比較した。女性ではBMI30以上(肥満症に相当)では明らかに採卵数・良好受精卵数の減少、それに伴って妊娠率の低下が見られた。男性では肥満とともに精子数、運動率の低下があり、したがって最終的に顕微授精となる症例が多くなっていた。すなわち、不妊症の患者さんは肥満を予防し、肥満症がある場合には、男女ともに食事療法を中心に減量した方が、結果的には妊娠する症例が多いことが判明した。

第137回日本生殖医学会関東地方部会
ARTによる高年齢(40歳以上)の妊娠例とその予後

(平成20年2月2日;日本大学会館(市谷))
最近では40代以上の不妊患者さんの採卵数が全体の約3割を占めるようになってきている。しかし妊娠になると注射薬などへの反応が低下し、採卵数の低下、良好卵数の減少、妊娠数の低下と平均妊娠率8%と20代、30代と比較するとかなり低い。しかし、40歳と41歳またはそれ以上では明らかに妊娠率は低下し、さらに流産した症例で胎児の染色体に異常を有する例も増加している。これらの事実からはできれば30代に妊娠できるような条件と治療の環境を作ること、患者さん自身が40歳代の妊娠率の低下など治療上不利になることを自覚することなどが大切と考えられる。

第53回日本生殖医学会
ARTでのpoor responderに対する
DHEA(dehydroepiandorosteron)投与の効果とその成績

(平成20年10月22日;神戸)
最近は40歳以上の高齢不妊症患者および頻回の体外受精の不成功例、いわゆる反応低下群(poor responder)が増加している。これらの症例に対して、抗加齢ホルモンであるDHEAサプリメントを投与して、卵巣機能の若返りを計って、ARTを施行する報告がみられてきた。当院でも2008年3月より、DHEAを50〜70mg/日投与して、2〜3ヶ月間投与後にこれらpoor responderを対象に行ったところ。60例中15例の妊娠例を得ることが出来た。ホルモン的にもほぼ全例に若返りがみられ、また採卵数や受精卵の質的改善をみられた。これらのことより、40歳以上や頻回のIVF不成功例には試みても良い方法と考えられた。

第139回日本生殖医学会関東地方部会
不妊治療での流産胎児絨毛染色体検査症例とその後

(平成21年2月14日;杏林大学(東京))
流産の多くは受精時の突発的な染色体の組み合わせの異常に由来することが多い。当院では不妊治療によって妊娠に成功したが、結果として流産に終わった症例については、出来る限り、胎児・絨毛部分から染色体分析を行うように勧めています。この3年間で分析を行った約50例のうち60%が常染色体トリソミー(2本である染色体が3本ある異常)であり、10%が構造の異常(組み合わせがずれているものなど)で、数%が性染色体系の異常であった。40歳以上の流産では、明らかにその頻度は上昇しており、一般不妊治療の方がARTによる妊娠より染色体異常頻度が高かった。習慣性流産のうち、3例が受精卵診断を受けて、うち2例が妊娠、分娩に成功した。流産の組織染色体をしらべることは、悲しい流産の次の治療への強い手助けになることも理解したい。

第140回日本生殖医学会関東地方部会
DHEA投与にて妊娠に成功した20例

(平成21年6月3日;千葉大学)
DHEAには抗加齢効果があることが知られ、米国では数年前より比較的高齢の卵巣機能の低下した不妊患者に、このDHEAを使用しながら、体外受精を行なって妊娠に成功した報告がある。しかし日本では、このDHEAが入手困難なため、当院では厚生省よりの認可を受けて、主として40才以上の不妊症例に用いて20例(20%)のARTによる妊娠例を得た。4〜8週間の服用で、ホルモン的にも若返りがみられ、更に採卵時の受精卵の改善もあった。(第53回日本生殖医学会の発表に症例追加したものである)

第58回日本生殖医学会総会
IMSIの有用性の検討

(平成21年11月;金沢市)
最近、ICSI(顕微授精)をさらに進めた方法として、IMSI法というのが採用されるようになり、当院でもこの方法を2008年より行なって来て、この結果をまとめて今回報告を行ないました。前回ICSI法で妊娠しなかった症例を、このIMSI法(精子を1,000〜6,000倍位に強拡大して、精子を選んで、この時頭部にクレータという凹みを有しない精子を顕微授精する方法)を行なって妊娠例の増加、胚盤胞への発達率の上昇があり、この方法は不妊治療の更なる進歩につながると考えられる。

第53回日本生殖医学会総会
グリスリンは多嚢胞性卵巣症候群の排卵障害を改善し
クロミッドの効果を増強する

大船中央病院におけるTESEの経験
(平成21年11月22日;金沢市)
この2題は上記と同じ学会で発表された演題であり、他施設との共同発表です。グリスリンはマイタケからの抽出物であり、米国では糖尿病へのサプリメントとして広く使われています。今回は、これを多嚢胞性卵巣症候群(PCO)に対して、単独でまたはクロミッドの併用で、その体質改善効果がみられ、臨床的な効果も大きいことが報告された。
2題目のTESEとは不妊症Q&A12を参照ください。
本法は泌尿器科専門医との共同治療となるので、今回は大船中央病院で採取を依頼した症例を含んでの症例が報告された。2010年1月までに当院でのTESE⇒IVF例は21例あり、うち6例(1例は流産)が妊娠に成功している。

第386回日本産婦人科学会神奈川地方部会
受精卵診断を受けた習慣性流産の4例

(平成21年7月4日;横浜)
受精卵診断は日本では自由に行なうことは認められていません。 不妊症Q&A3334 を参照ください。これらの症例のうち、4例の方が本人の強い希望で4人の方がこの受精卵診断を受けました。当院では行っておりませんので、すべて他医にて施行され、4例中3例は妊娠・分娩に成功しました。全国的な報告ではその成功率は低い(学会発表)ですが、当院からの患者さんは幸いな事にうまく行ったようです。この詳細について報告しました。

第10回横浜ART研究会
難治性不妊症へのDHEAの使用経験

(平成21年8月30日;横浜コンチホテル)
第140回の地方部会発表の内容のさらに詳細な報告を研究会より依頼されたために行なった。DHEAは抗加齢ホルモンなので、老化した卵巣の若返りを目標として米国では広く使われているが、日本ではサプリメントとして紹介されていないため、手に入りにくい欠点がある(不妊症Q&A46参照)。これを40才以上または卵巣予備能の低下した症例を用いて、IVF、ICSIにて妊娠をはかった方法であり、すでに40例以上の妊娠を得ています。

第11回横浜ART研究会
R-FSHの「在宅自己注射の臨床経験」

(平成22年1月31日;横浜ベイシェラトンホテル)
昨年(2009年)ごろより、不妊患者さんの治療のために純粋な下垂体ホルモンであるFSHの注射が、通院なくても保健適応(体外受精では適応なし)で行なえるようになり種類も2種選べて、しかも通常注射法でなく、手軽で痛みもほとんどないペンタイプが使用され始めました。当院は使用経験・使用症例数も多いとのことで、研究会よりの要望演題としてその有効性について発表した。本FSH自己注射は男性の無精子症の一部(MHH)にも使用でき、しかも男性不妊については保険の自己負担分が公費となり、全く治療費がかからない場合もあります(不妊症Q&A42参照)。

第300回生殖医学会関東地方部会
hypergonadotropic hypogonadismに対する
DHEA・E2patch併用による採卵例について

(平成22年2月13日;東京医科歯科大学)
現在、血液中のFSHが40単位を超えるような無排卵の症例(早期閉経や40才以上の高齢症例)は通常の刺激方法では採卵を試みてもほとんど無効です。これらの症例に対して、DHEA(不妊症Q&A46参照)という抗加齢ホルモンと女性ホルモンパッチを併用し、FSHが正常化(5単位前後)させてから通常のhMG、FSH刺激を行って採卵、受精させる方法を開発、すでに25例に行って、最高齢49才を含んで、約40%の患者さんから受精卵を得ることが出来ました。




更年期関係


第4回日本抗加齢学会
HRT代替療法としてのアグリゴン・イソフラボンの投与と
その作用機序の1考察

(平成16年6月12日;東京都 京王プラザホテル)

第3回更年期と加齢のヘルスケアー研究会
更年期障害での大豆イソフラボン投与は
HRTの代替療法となりえるか?

(平成16年11月21日;全供連ビル)

第369回日本産科婦人科学会神奈川地方部会
大豆イソフラボン投与はHRTの代替療法となり得るか?

(平成16年10月30日;横須賀ベイサイドポケット)

第6回国際統合医学会
HRT代替療法としての
特異的イソフラボン・アグリゴン(発酵大豆胚芽抽出物)
投与の有効性とその作用機序とは

(平成17年7月17日;六本木アカデミーヒルス(東京))
上記4つの演題はすべて現在最も注目をあびているHRTの代替療法としてのイソフラボン・アグリゴンの基礎的・臨床的検討で、特に同じ投与法を行ったハーバート大医学部でのデータと比較して、日米での差があるのか否かの検討をし、結果としてイソフラボンは今後HRTに代わり得る代替療法となることを示した。

第5回SAGAMI OSTEOPOROSIS研究会
産婦人科で行っている骨粗鬆症検診の概要

(平成17年6月16日;町田エルシー(東京))
閉経期以後の骨粗鬆症の検診・治療は婦人科医の得意とするところである。今回は相模原市整形外科医会の先生方を対象として、婦人科で行っている骨粗鬆症の検診について講演した。
800万人とも言われる患者のほとんどは女性で、しかも閉経に伴う女性ホルモン低下による閉経期骨粗鬆症が大部分を占める。この予防には骨折などの症状が出現する前に治療を開始することが必要で、ホルモン剤の他に、カルシウム剤や、最近ではSERMとよばれる乳癌や子宮癌予防ともなる薬剤の開発が行われ、婦人科医が行う予防的治療の重要性を述べた。

6th International symposium on the role of soy
in preventing and treating chronic diseases
Efects of daizein rich isoflavone aglycone
on dehydroepiandrosterone production in Japanese woman

(OCT 31,2005,USA(Cicago))
シカゴでの国際学会において、従来の当院で行ったイソフラボンアグリゴン(ダイゼイン製品)の臨床的応用について、世界に向けて報告を行い、特にこのシンポジウムでは、世界各国からの研究者からの質問が多く出て、世界的にも現在、大豆イソフラボンはエストロゲンに変り得るものかについて、興味をもたれているようです。

第20回日本更年期医学会
更年期外来における乳癌検診の工夫

(平成17年11月12日;大宮)
更年期外来では対象が丁度乳癌の好発年齢(40才代〜50才代)であり、特にホルモン補充療法を行なうにあたっては、それ以前と経過中の乳癌検診は必須です。当院で3年間に行なった乳癌検診は約1,500件であり、そのうち13件の乳癌を発見(手術で確定例)し、その発見率は0.9%であり、これは全国の公的検診と比べても良好な成績でした。方法は全例に視触診+超音波検査で、二次的にマンモグラフィーで検診する方法です。HRTの症例からは2例(0.4%)、その他の一般検診で11例(1.1%)とHRT群での方が少なく、これは2005年12月の厚生省研究班の発表と同じ傾向が見られました。

第20回日本更年期医学会ランチョンセミナー
更年期での代替医療としてのイソフラボン−その基礎と臨床−

(平成17年11月12日;大宮)
本講演は、これからイソフラボンを代替医療としてこれから用いたいと考えている医師を対象に1時間にわたって行なわれたものです。座長は、東京大学教授(産婦人科)の武谷雄二先生で行なわれ、イソフラボンの種類と作用、また更年期における更年期障害や肥満予防、更にはメタボリック症候群に対する効果などについて触れられており、会場から多くの質問が出て、日本でも抗加齢に対するサプリメント療法への関心の高さがうかがわれました。

第372回日本産婦人科学会神奈川地方部会
病診連携を利用した乳癌検診成績

(平成17年11月27日;小田急ホテルセンチュリー相模大野)
上の乳癌検診の発表でも述べていますが、乳癌検診には今のところ種々の制限や問題点があり、マンモグラフィーがあれば万能というのは幻想に近いもので、市町村検診でも最良のところで0.9%の発見率ですので、より良き方法が模索されているわけです。今回は当院で行なっている病院の放射線科(マンモグラフィー)、大学の乳腺外科(最新手術と超音波)との共同診療で、当院では一次検診(視触診と超音波)との連携経験にて、比較的良好な結果を得たことを報告しました。お互いに良い関係で診療することが大切であることを強調したいと思います。

第8回性差医療情報ネットワーク(NAHW)東京支部学術講演回
午前の部:「エストロゲン(Queen of medicaion)」その作用と機序
午後の部:「イソフラボン」その使用に当たっての注意点

(平成18年4月23日;東京主婦プラザエフ(麹町))
NAHWは主として内科などの女性医師の集まりであり、各地で女性専用外来を担当している方々の集まりであり、ここに女性ホルモンの勉強をしたいということで、招かれて2部に分けて講演を行いました。エストロゲンは「薬の女王」と言われ、女性にとって一生付き合っていかなければならない物質ですが、その作用はすばらしく、うまく使用すれば女性の一生の「生活の質」に寄与することは確かです。またエストロゲンとは一種の物質ではなく、多くの種類があり、これを使い分けなければならないので、明確な知識が必要であることを述べた。一方、現在臨床的に注目を浴びている女性様ホルモン作用をもつイソフラボンの臨床応用についても多くの経験の中から、その有用性についても触れている。

第6回日本抗加齢医学会
更年期女性のメタボリック症候群予防の試み
−イソフラボン・アグリゴンの抗肥満作用について−

(平成18年4月5日;東京ホテルニューオオタ)
女性はエストロゲンが十分にある若い時代は女性ホルモンが抗酸化力、抗肥満作用などを有しているために、肥満になることは少なく、帰って現代は若者の極端なダイエットによる「やせ」の方が問題になっている。しかし、閉経とともに急激な女性ホルモンの低下は、更年期障害の発症とともに、女性もいわゆる「中年太り」に向かい、しかも、悪玉である内臓脂肪の増加が急激におこることが知られている。したがって、当院で経験したBMI指数30以上の肥満婦人に食事指導のみと食事指導+アグリゴンイソフラボン投与の2群に分け、8週間をみたところ、優位にイソフラボン投与群に体脂肪も内臓脂肪も減少した。これはイソフラボンのもつ女性ホルモン作用と抗酸化作用によると推定される。

2nd International Symposium on Lifestyle Related Diseases
Effects of a daizein-rich isoflavone aglycone on the prevention of metabolic syndrome in menopausal Japanese women

(Oct 21-22,2006;NISHINOMIYA)
現在、日本だけでなく世界中で生活習慣病の源とも言えるメタボリック症候群が大きな問題となっているが、これら生活習慣病の予防目的に、日本人の閉経後女性にアグリゴン型イソフラボンを投与することで、特にその肥満予防で有用であることが報告された。主として、アジアで食用として利用されている大豆成分が単なる植物性蛋白質としてではなく、生活習慣病の予防、ひいては乳癌などの予防にもなるとのことで、欧米からも大きな注目を浴びている点で外国の方からも質問が寄せられた。

第21回日本更年期医学会
世界調査から見たイソフラボンの効果と安全性
メジカルサプリメントのすすめ

(平成17年10月14日;国立京都会館)
更年期学会のメイン会場で、約100名のドクターを集めて行われた。司会は東京医科歯科大学名誉教授(産婦人科)の麻生先生であり、イソフラボンとは何かという基礎的な解説を佐藤院長が行い、次いで家森先生(京都大学名誉教授・病理学)が世界中より集めたデータを分析、更に佐藤院長が自己の臨床応用経験を述べ、両演者ともに今回の厚労省研究班によるイソフラボン採取量を70〜75mgと限定することへの疑問が投げかけられた。世界中の調査結果からは、ほとんどが70mg以上採取され、かえって採取の少ない日本の地方女性に骨粗鬆症の危険があることなどが報告された。最後に麻生教授からイソフラボンと有効性と将来の応用の可能性が展望されて、盛大のうちに終了しました。

第22回日本更年期医学会
中高年女性検診におけるウエスト周囲径測定は
メタボリック症候群発見に有用か

(平成19年11月17日;大手町サンケイプラザ)
2008年4月より従来の市町村基本検診に変わり、特定検診といって、生活習慣病に特化した検診が行なわれることを決定している。女性の場合、40歳以上で、まず腹囲が90cm以上がチェックポイントになり、これに高血圧、高血糖、高脂血症などが加わると、メタボリック症候群やその予備軍として指導の対象となります。この女性腹囲90cmはいろいろと問題もあるが、当院で行った145例の腹囲検診では約20%が該当し、確かに90cm以上あれば生活習慣病に至る危険性は強いが、一方内臓脂肪の危険域100cm2より検討すると90cm未満でも100cm2以上の内臓脂肪症候群が少なくなかった。これらより90cm以下の腹囲であっても、メタボリック症候群ではないとは言い切れないので、十分注意が必要で、一度は内臓脂肪量チェックはしておくべきです。

第23回日本更年期医学会
前閉経期婦人に対するDHEA投与効果
特に子宮血流とホルモンプロフールについて

(平成20年11月15日;ワークピア横浜)
DHEAは抗加齢ホルモン(老化予防ホルモン)として、主に欧米では以前より注目されています(よりよき老後へのQ&AのQ71参照)。女性では20歳前後にピークがあり、それ以後加齢とともに低下し、特に閉経を契機に低下するので、女性ホルモンと同じようなプロフィールですが、男性でも同様の形をとります。すでに閉経前よりこのDHEAが低下している有月経婦人に、このDHEAを8週以上50mg〜25mgを投与したところ、ホルモン的に若返りと子宮動脈の血流改善がみられ、全体的に子宮卵巣系の若返りがみられた。以上よりみると、DHEAはほぼ副作用なく、卵巣若返りに役立つと考えられる。


神奈川保険医協会9月度臨床懇話会
下腹部痛で婦人科疾患を疑うときに

(平成20年9月13日;横浜)

神奈川保険医協会2月度臨床懇話会
下腹部痛で婦人科疾患を疑うときに(その2)

(平成21年2月14日;横浜)
我々医師にとって「下腹痛」は最もありふれた訴えであり、特に女性の子宮・卵巣は下腹部にあるため、婦人科疾患で最も多い症状のひとつです。しかし、最近では産婦人科医が減少して病院でも産婦人科を閉鎖するところも少なくなく、他科の医師が女性の下腹部通をまず診察しなければならない場合も多くなり、婦人科の専門医以外の医師がまず疑わなければならない病気について、2回にわたり講演を行った。特に性器出血と妊娠が合併している場合に、緊急に専門医に依頼しなければならない症例について話を行った。


第9回日本抗加齢医学会
DHEAの卵巣機能に対する抗加齢効果

(平成21年5月28日;ホテル日航東京)

サプリメントであるDHEAは日本では自由に手に入りませんが、すでに医療期間限定で用いられており、またアンチエイジングの領域では多くの発表があり、注目を浴びているサプリメントです。今回は老化(高齢化)した卵巣機能に対して、DHEAを短期間投与することで抗老化作用があるか、あればそれはどのような事実に基づいているかを検証したものです。結論としては、更年期学会に発表した分を含めて多くの症例でその有効性が確認されました。



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