LOGO 更年期障害でお悩みの方へ


更年期障害は閉経周辺のことだけではありません。中高年女性の健康に大きな影響を及ぼしています。更年期女性の方の健康にも密接に結びついています。

@一般的な更年期障害の背景

更年期に起こる種々の症状や老化に伴う悩みは、仕方のないこととして受動的に受け入れざるを得ないとの諦めが特に日本人にあるように思います。その意味では、適切なホルモン療法(HRT)や食生活を含めたサプリメント療法、その他の薬物療法、運動療法などは、いきいきとした更年期からそれに引き続く老年期のQOL(生活の質:Quality Of Life)にとって、大きな福音であることは間違いないのです。


更年期障害とは?


症  状 (急性期、早期の症状)
顔のほてり(紅潮)、不眠、発汗、尿漏れ、膀胱炎様症状、性交痛など
更年期障害から引き起こされる病気
(早期症状に遅れておこる亜慢性期、慢性期の症状)
骨粗鬆症、高血圧などの動脈硬化、高脂血症、心筋梗塞、脳梗塞に併なうボケ症状とアルツハイマー病など



更年期障害への対処法は?


HRT(速効性があり、適切な管理があれば長期間安定に予防効果が期待できる。)
(エスロトゲンなどの投与によるホルモン療法をHRTと言います)
効果・・・紅潮、発汗、不眠、動脈硬化、骨粗鬆症、アルツハイマー型の痴呆などの予防

特徴・・・長期間の服用を継続しなければならない

副作用・・・性器出血、乳房の張りなど(使用方法の誤りでは子宮体癌や乳癌の頻度上昇の可能性がある。)
※(但し、自分にあった女性ホルモンの量と種類の選択、更年期の専門医による定期的な医学チェックによって、99%防げると考えてよろしいでしょう。)

漢方薬(病気を全身的な特徴より決め、その人に最も合った投与が出来る。効果はゆるやかであるが長期の服用が可能。)
(当帰芍薬散、八味地黄丸など)
効果・・・紅潮、発汗、不眠、動脈硬化、骨粗鬆症などの治療と予防
(※但しHRTほどの切れ味はない)

特徴・・・長期の服用が可能。また、診断の基準を症状ではなく、全身的な情報を総合して、その人に合った投与生薬を決める

副作用・・・その人の体質(証という)に合致していればほぼ無し。証に合っていなければ、効果は期待できない。

心理療法
(通常は単独、又は薬物療法「抗不安薬など」と併用して行われる)
効果・・・特に自律神経失調や心因的因子(うつ傾向、神経症的傾向)のある場合は有効なことが多い。最近では脳内ホルモン調節剤(SSRI)がよく使用される。

特徴・・・回復までに時間がかかるが必ず治癒する。長引く場合には精神科医の受診が必要なことがある。

副作用・・・治療方針を誤る(自分に合わない薬剤を使用)と、いたずらに病気を長引かせる。

サプリメント(食事療法)と運動療法
一般的な治療をバックアップする上で重要ですが、保険適応がなく民間療法が主で、医学的な解析が少ないのであまり取り上げられていないが、最近ではイソフラボンのように注目を浴びるものも出現している。

・・・骨粗鬆症検診について・・・
当院の骨粗鬆症検診器(DEXA)
骨粗鬆症は80%が女性患者であり、50代より急増し、現在の寝たきり老人の原因の半分を占めるとも言われています。骨折が起きてからの対策では手遅れであり、

予防が最も大切であり、又女性ホルモン療法が予防に有効です。その他、運動療法、十分なカルシウム採取が出来る食事療法の併用が最も有効です。

欧米では女性の骨粗鬆症の予防治療の主体は産婦人科医であり、女性のQOL(生活の質:Quality Of Life)を担う最重要な役割を果たしています。

・・・更年期におけるうつ状態について・・・
家庭不和などの心の因子が強いと、いわゆるうつ状態が表面に出ることがあり、その場合には単に薬に頼るばかりではなく、心療内科的なカウンセリングを含んだバックアップ体制が組めることが必要です。またSSRIと言われる副作用の少ない薬物療法が最近では広く用いられつつあります。
・・・更年期障害、ホルモン欠乏症を放置すると・・・
顔のほてり感、発汗などの急激なホルモン低下症状は慣れもあり、ある時間を経れば消失することが十分考えられます。しかし、に年令に応じたホルモンの低下は経過をみてもよいとしても、長期間年令より低いホルモン状況が持続すると次のような晩期的な更年期症状として出現し、その時にはホルモン治療に反応しないというような場合も考えられます。
・・・生活習慣病と更年期・・・
心臓病・糖尿病に結びつくような高脂血症(コレステロールや中性脂肪が高い人)は女性ホルモンが低下すると起きやすくなります。従って閉経後の女性では、血管年齢の上昇→脳卒中、心筋梗塞の頻度が急上昇します。出来上がってしまったこれらの病気には、HRTはあまり効果を示しませんが、その一歩手前の予防療法としては十分効果があります。またホルモン剤の服用がどうしても不安の時は、イソフラボンを含む大豆類の食品やサプリメントを多くとりましょう。



QOL(生活の質:Quality Of Life)の向上が長生きにつながる


 更年期においては、かつての我慢して時が過ぎるのを待つという時代から、欧米のように積極的に、最も自分に適したHRT、漢方療法、心理療法などを組み合わせて受けることによって、いきいきとした更年期を過ごすことができます。更年期とはまだ人生の半分の折り返し点にしか過ぎません。

 寝たきりやぼけたままの長寿は、多くの人が望まないところです。生活の質(Quality Of Life:QOL)がよい状態での長寿なら、最も歓迎されるところでしょう。

 そのためには、最も自分にあった更年期医療のできる医師を捜すことです。なぜならば、米国では産婦人科医は、Primary Physician For Women(女性のためのかかりつけの医師)と言われているのですから・・・





A最新の更年期医療情報

もっとも新しい更年期周辺の予防的治療について

 2002年8月にアメリカNIH(厚生労働省にあたる)が、10年間行なわれてきた健康女性に対するホルモン補充療法の大規模投与試験の一部を中止するとの報道がマスコミに出て、色々な混乱が見られました。内容的には乳癌発症と、静脈血栓症が当初の予想より増加したためとされ、その他の骨粗鬆症や大腸癌の減少は明らかなので子宮の無い人に対するホルモン治療は継続されています。もともと乳癌と血栓症はアメリカ白人には日本人より3〜8倍多いとされています。そこで現在では、このデータをすぐ日本人に当てはめる事は出来ないので、産婦人科学会を中心に日本人を対象にした検討と治療が行なわれています。
 いずれにしても、これをよい機会に日本でも従来のホルモン補充療法が、より安全に行なえる方法がないか、専門家を中心に検討がすでにはじまっています。  この中で有望視されているのが、大豆イソフラボンによる方法です。イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)とその構造式が似ているためにホルモン様作用が期待でき、更年期障害の改善や骨粗鬆症の予防の他、癌や動脈硬化など生活習慣病の予防効果についても一般に報告されています。
 現在のところ、この大豆イソフラボンについては、エストロゲンが持つ癌促進などのマイナス作用は確認されていないので、21世紀の女性の健康維持に欠かせない物質になるのではないかと期待されています。




Bソフィアクリニックでの中高年外来診療の流れ

実際の当院での中高年女性の健康チェックは下図のように行われています。

これらは全て行うわけではなく、必要に応じて選択されます。薬物療法を行っている患者さんは、定期的に当方で健康チェック、癌検診などを行っています。また血流検査(血管年齢・血中抗化度・MCFANによる血流速度・顕微鏡による血球の形態など)は年1〜2回チェックが必要です。これらは自分の健康が自分の目で確認できるので好評で、当院で全て可能です。




C脂肪のコントロールが重要です

当院では2005年3月より、最新の体組成計(Body Composition Analyser)を用いて、不妊患者さん、更年期女性の肥満をコントロールして、生活の質を高める治療を開始しています。詳細は当院外来でおたずね下さい。





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